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<<   作成日時 : 2006/10/27 06:41   >>

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談志家元
→美空ひばりは全盛で死んでる。偉いね。裕次郎も、勝新もそうだ。家元(談志)は生きてる、未練たっぷりに。もっと早く死にャァよかったか。死んだら、もう忘れられてるか……。
ひばりの歌で最高といえば、『リンゴ追分』となるか、いえ"なっている"。
ガキの頃のひばりがいい。『ひばりが唄えば』『恋のボンボン売り』『ひばりの花売娘』などなど。そして、"マドロス物がいい"としてる。『港町十三番地』『浜っ子マドロス』『あの日の船はもう来ない』

『べらんめえ芸者』とかね、『車屋さん』は家元にゃァ駄目。あの間(アンコ)に入れてる都々逸もセコ。味がない。ま、無理な注文か。『お祭りマンボ』はまあまあ。でも、「あとの祭り」なんてサゲは落語家として、やだよん。この人のエロ唄が素晴らしかったと聞いているのだが、さもありなんと思うネ……。家元は美空ひばりに一度も会ったことはないが、舞台は見た。一度で呆れ返っちゃった、あまりにも下品で……。

巷間伝わる、ひばりとタクシーの運転手の話はいい。え? 知らない?
ひばりがタクシーに乗ったんだとサ。で、着いたところが、お金を持ってない。大スターだから金なんて俗なモノは持ってない。家元みたいに切符買って地下鉄に乗ってない。で、運転手殿に「あたしは美空ひばりです。お金持ってこなかった。料金代わりに一曲唄います」って、『リンゴ追分』を唄ったそうな。
佳い話だ。

「ひばり」のポピュラーソングというか、「英語の歌」とでもいうのか、上手い! いや、英語の発音はあたしには判りません。けど、ひばり、ちゃんとしてるんだ。家元判んなくても判るんだ。『上海』を聴いたとき驚いた。上手いなあ! 上手い、うめえうめえ、もう一杯。
それでね、"ひばりは『上海』がいいですよ"っていったら、滝大作だったか藤浦敦だったか、同好の士であり、私の敬愛する先輩が"『上海』はいい"といってくれた。
あんなドラマチックな一生、それも家族を含めてだから物凄い。魚屋の娘さんがあそこまでいって、その間に順に順に家族が亡くなって、最後に"スポン"と自分が消えた。

談志氏は本書のあとがきで、歌についてなかなかいいことを述べておられますので、以下に引用して焼きます。

歌謡曲は、いや歌は少なくとも、いや決して芸術ではない。唄うという芸の術ではあっても、現代人のいう「芸術」(アカデミック)ではない。……
「いいモノ」なんて当人の決めでいい。この本では、痛烈な皮肉をこめてそのことを書いたのだ。
当然、家元は、芸術ぶっている歌手は嫌いだ。芸人も嫌いだ。落語は「面白い」か「つまらない」か、ただそれだけでいい。……歌謡曲と芸術は合わない。無理である。"楽しいから"唄うのだ。"悲しいから""嬉しいから"唄うのだ。……けど、もう少し、もうチョイと懐かしい歌を、一緒に唄った歌手を想いだそうじゃないですか。
歌の世界も、皆それぞれにその時代に挑戦してきたのです。

彼らに、彼女たちに、拍手を送ろう。日本を支えてきた人たちなのだ。それも身近に、いつも一緒にいてくれた。

ただただもう 秋のひそまり 辿りつつ

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
>彼らに、彼女たちに、拍手を送ろう。日本を支えてきた人たちなのだ。それも身近に、いつも一緒にいてくれた。<

本当にその通りですね。彼らはやはりある義務を負って生まれてきた人たちなのでしょうね。そう思います。そして、アットさんも。。。
美代子
2006/10/27 22:10

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