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談志家元 →美空ひばりは全盛で死んでる。偉いね。裕次郎も、勝新もそうだ。家元(談志)は生きてる、未練たっぷりに。もっと早く死にャァよかったか。死んだら、もう忘れられてるか……。 ひばりの歌で最高といえば、『リンゴ追分』となるか、いえ"なっている"。 ガキの頃のひばりがいい。『ひばりが唄えば』『恋のボンボン売り』『ひばりの花売娘』などなど。そして、"マドロス物がいい"としてる。『港町十三番地』『浜っ子マドロス』『あの日の船はもう来ない』 『べらんめえ芸者』とかね、『車屋さん』は家元にゃァ駄目。あの間(アンコ)に入れてる都々逸もセコ。味がない。ま、無理な注文か。『お祭りマンボ』はまあまあ。でも、「あとの祭り」なんてサゲは落語家として、やだよん。この人のエロ唄が素晴らしかったと聞いているのだが、さもありなんと思うネ……。家元は美空ひばりに一度も会ったことはないが、舞台は見た。一度で呆れ返っちゃった、あまりにも下品で……。 巷間伝わる、ひばりとタクシーの運転手の話はいい。え? 知らない? ひばりがタクシーに乗ったんだとサ。で、着いたところが、お金を持ってない。大スターだから金なんて俗なモノは持ってない。家元みたいに切符買って地下鉄に乗ってない。で、運転手殿に「あたしは美空ひばりです。お金持ってこなかった。料金代わりに一曲唄います」って、『リンゴ追分』を唄ったそうな。 佳い話だ。 「ひばり」のポピュラーソングというか、「英語の歌」とでもいうのか、上手い! いや、英語の発音はあたしには判りません。けど、ひばり、ちゃんとしてるんだ。家元判んなくても判るんだ。『上海』を聴いたとき驚いた。上手いなあ! 上手い、うめえうめえ、もう一杯。 それでね、"ひばりは『上海』がいいですよ"っていったら、滝大作だったか藤浦敦だったか、同好の士であり、私の敬愛する先輩が"『上海』はいい"といってくれた。 あんなドラマチックな一生、それも家族を含めてだから物凄い。魚屋の娘さんがあそこまでいって、その間に順に順に家族が亡くなって、最後に"スポン"と自分が消えた。 談志氏は本書のあとがきで、歌についてなかなかいいことを述べておられますので、以下に引用して焼きます。 歌謡曲は、いや歌は少なくとも、いや決して芸術ではない。唄うという芸の術ではあっても、現代人のいう「芸術」(アカデミック)ではない。…… 「いいモノ」なんて当人の決めでいい。この本では、痛烈な皮肉をこめてそのことを書いたのだ。 当然、家元は、芸術ぶっている歌手は嫌いだ。芸人も嫌いだ。落語は「面白い」か「つまらない」か、ただそれだけでいい。……歌謡曲と芸術は合わない。無理である。"楽しいから"唄うのだ。"悲しいから""嬉しいから"唄うのだ。……けど、もう少し、もうチョイと懐かしい歌を、一緒に唄った歌手を想いだそうじゃないですか。 歌の世界も、皆それぞれにその時代に挑戦してきたのです。 彼らに、彼女たちに、拍手を送ろう。日本を支えてきた人たちなのだ。それも身近に、いつも一緒にいてくれた。 ただただもう 秋のひそまり 辿りつつ |
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>彼らに、彼女たちに、拍手を送ろう。日本を支えてきた人たちなのだ。それも身近に、いつも一緒にいてくれた。< |
美代子 2006/10/27 22:10 |
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